2025年度浜松市鴨江アートセンター制作場所提供事業アーティスト・イン・レジデンス
このたび浜松市鴨江アートセンターでは、志村茉那美さんの展覧会「くまの親子」を開催します。展覧会は、民話と同じタイトルが付けられた志村さんによる新しいおはなし《くまの親子》の上映と、作家の日記やリサーチ資料の展示で構成されます。
私は今回、浜松市に古くから伝わる「熊の親子」という民話のリサーチをもとに制作した映像作品を展示します。期せずして今最もタイムリーな話題の一つとなってしまった「熊」ですが、人間は昔から、熊を恐れる一方で、熊を使って人々を脅したり、熊を虐待して無理やり踊らせて見せ物にしたり、熊という存在を支配下に置く行為を通じて内なる黒い欲望を具現化してきました。
熊は人間に害を与えることもありますが、人間もまた、熊に害を与えることがあります。また、浜松を含む一部の地域では、熊の身体の一部が安産のまじないなどに用いられてきました。果たして熊は人間にとって単なる「敵」なのでしょうか。「共生」とは一体何なのか、私もまだ答えに辿り着けていません。答えなんてないのかもしれません。
それでも、今作が熊との共生、そして自然との共生を考えるにあたって、一つの小さなきっかけになりますと幸いです。(志村茉那美)
<アーティスト在館予定>
2/20(金)、21(土)、22(日)、23(月・祝)、28(土)、3/1(日)
会場(木下惠介記念館)または制作室(鴨江アートセンター)に在館します。両館は向かい合って立地しています。
<関連イベント>
志村茉那美 アーティスト・トーク
日時:2月22日(日)13:30~(1時間程度)
会場:浜松市鴨江アートセンター(展覧会会場向かい)
作品の背景について、これまでのリサーチ資料などを交えてアーティストにお話をうかがいます。
聞き手:鴨江アートセンタースタッフ
予約不要、直接会場へ
志村茉那美 SHIMURA Manami

1995年宮城県生まれ、神奈川県出身。2021年東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻修士課程修了。映像作家。特定の土地や民話等のリサーチに基づき新たな物語(現代の民話)を編み出し、物語の持つ娯楽性やユーモアが内包する可能性に改めて着目すると同時に、そこで得られる批評的な視点によって、あらゆる社会問題の背景にある構造の対象化を試みている。
主な展示に、2024年「ジェンダー展」(COSA, 高知)、2021年「黄金町バザール2021 -サイドバイサイドの作り方」(黄金町, 神奈川)、2020年「表層と深層 | Surface and Depths」|(Gallery PARC, 京都)など。また、2023年より、怒りの感情を抱いた時に花の種を蒔き散らすパフォーマンス「怒りのタネをまくプロジェクト」を定期的に行なっている。
ウェブサイト: https://www.shimura-manami.com/
Facebook: @shimushiiii
会場のご案内
展覧会会場:木下惠介記念館[浜松市旧浜松銀行協会]2階アートホール(浜松市中央区栄町3-1)
アーティストトーク会場:浜松市鴨江アートセンター(浜松市中央区鴨江町1番地)

イベント情報
| 開催日 | 2026年2月20日(金) - 3月1日(日) |
|---|---|
| 開催時間 | 10:00 ~17:00(最終入場16:45) ※2/24(火)は会場休館日につき展覧会もお休みとなります |
| 会場 | 木下惠介記念館[浜松市旧浜松銀行協会] |
| 主催 | 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ) |