ロンドンに留学していた頃、街角には小さな製本所がいくつかありました。「これを大学に提出するから本にして」と書き上げたばかりの論文を学生が持って来たり、「代々家にある全集を革装にしてくれる?」とおじいさんがやって来たり、「こんな写真をとっているんだけど数冊の写真集にできるかな」など、その人それぞれに本にしたいものを持ち込んで来ていました。出来上がりの日になると彼らは再びやって来て、綴じた本を大切そうに抱えていきました。 今回のアーティスト・イン・レジデンス事業を機に、浜松の街にある元警察署だったアートセンターの一室で「村上製本 鴨江分室」を開いてみようと思います。そこではわたしが日常的に本を作ったり、本について考えているので、どんな風に1冊の本ができるのか見に来てください。もし本にしたいものがあればいつでも相談にのりますのでお気軽にいらしてく … 続きを読む 村上製本 鴨江分室
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