「ノイズの絵画2」 明石雄 個展 

  ノイズの絵画2 アンチイリュージョン、シャープネス、≒彫刻。   私の絵を見てくれる人に私が声を大にして言いたいのは「絵画の表面にはノイズがある」ということだ。 その事を最初に思ったのはもうずっと前のことで、私が絵を描き、眺め、描き変え、それも消して、美術館や街のギャラリーで他人の絵を見たりしていた学生時代だったが、その思いは今なお強く私の中で沸き上がって来るのである。 「絵画の表面にはノイズがある」は私の芸術表現における初期衝動のようなものとなり、また今でも持ち続けている私の表現のテーマなのだが、これまでは絵画論の観点からはあまり詳しく説明できてこなかった様に思う。今回の展覧会を通じて、私の絵画論を少し詳しく説明してみたい。 まずは、絵画とはイリュージョン(幻影)であるという見方がある。具象絵画ならば人物、静物、風景などのモ … 続きを読む 「ノイズの絵画2」 明石雄 個展