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アーティスト・イン・レジデンスで4か月間にわたり浜松を拠点に制作をした笹埜八郎さんの展覧会を開催します。
作家が浜松で初めて訪れた先々に現れた小さな七賢。その姿を絵画により私たちの目の前に浮かび上がらせた新作「かもえの七賢」シリーズをメインにお披露目します。俗世を離れた視点から社会を捉え、奔放で新しい考え方を示した中国(晋時代)の「竹林の七賢」をモチーフに、作家のユーモアが宿ったまなざしで描かれた作品群です。

浜松では、駅前や公園、家の庭先にきれいな花をよく見かけます。昔、マイホームの花壇に小さな小人の人形を置くのが流行った頃がありました。西洋由来のガーデンノームは、日本では白雪姫の七人の小人の形で量産されたようです。七人つながりで、東洋の「竹林の七賢」を作り、鴨江アートセンター周辺に置いてみることにしました。ごく身近な景色が、人形を置くことで時間空間を越えた遠くのイメージにつながります。そして、身近なものを丁寧に体感することは、遠く離れた場所や人の思いを自分事として捉えることにつながるのではないでしょうか。こうしたことに思いをはせつつ、見て下さる方とイメージをやり取りすることができれば嬉しいです。(笹埜八郎)

※作家在室日:金、土、日 12:00~18:00 ※台風10号の影響により作家在室予定が変更になる可能性があります。
※作品や作家関連グッズをお求めの方は作家本人までお声がけください。不在の場合は1階事務所までお尋ねください。

笹埜八郎 プロフィール

自分は、どのように周りの世界や人と関わることができるのか?誰もが表現すること、とくに絵を描くことの意味は何か?表現に気づき合うことはどのように可能か?等の問題を意識して美術の活動をしている。

具体的には、日常生活やごく身近な風景の中から、ふと心に引っかかった場面を取り上げ、絵画や立体造形物等で作品にしている。これまで取り上げたテーマは「電柱と空」「野菜の無人販売」「田んぼや水路」「小さな生物と生命循環」「夜の景色」等。ごく身近な景色と、そこから呼び起こされる時間空間を超えた様々なイメージのつながりを意識して制作している。

自分の展示が、年齢や文化背景その他さまざまな違いを持つ人たちの交わるターミナルのような場になることが理想である。美術に関わって、制作をしたり、他者の作品を体験したり、語り合ったりすることで、様々な境界を越えた新しい世界が広がればよいと考えている。

1958年 兵庫県 生まれ
1982年 東京藝術大学美術学部芸術学科 卒業
1982年~2019年  東京都および静岡県の特別支援学校に勤務
2019年より作品制作発表活動を始める
現在、美術制作活動の傍ら、特別支援学校卒業生の美術活動サポートに
関わっている

Instagram:
https://www.instagram.com/sasachado/

笹埜八郎 Seven sagesシリーズ小作品群(一部)
左上「Feast」(浜松駅前花壇)
左下「Book store」(絵本のキルヤ)
右上「Letter from home」(鴨江アートセンター)
右下「Friction」(アトリエ近くの路地)

イベント情報

開催日 -
開催時間 9:00〜21:30
会場 鴨江アートセンター
主催 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)

プロフィール