創造都市・浜松の
開かれたアート拠点
浜松市鴨江アートセンターは、1928年築の歴史的建造物の魅力をそのままに、創造都市・浜松の拠点的役割を担う公共文化施設として2013年11月に開館しました。年間を通して50回以上、展示やイベント、アーティストによるワークショップなどを企画・開催しています。センター内にある大小合わせて7つの部屋は1時間単位から貸し出しを行っていて、どなたでもご利用いただけます。また、アーティスト・クリエイターに制作場所を無償提供する「アーティスト・イン・レジデンス」では、年間8組が、2階の個室で制作・発表を行っています。
建物概要
1928年、静岡県の浜松警察署庁舎として建設されました。第二次世界大戦中の浜松空襲、東南海地震をくぐり抜け、1970年まで警察署として使われ、以降浜松市鴨江別館として活用されてきました。耐震上の問題で、2001年に望楼が解体され全面解体の方針が出されましたが、2008年、浜松市民の保存運動により保存が決まり、2013年11月から浜松市鴨江アートセンターとして活用されています。
名称 | 浜松市鴨江アートセンター |
構造 | 鉄筋コンクリート造 地上3階建て |
様式 | 近世復興様式 |
敷地面積 | 1,051.46㎡ |
延床面積 | 1,334.68㎡ |
指定管理者 | 浜松創造都市協議会/東海ビル管理グループ |
館長からのメッセージ
浜松市鴨江アートセンターは2013年11月に市民の文化芸術活動による、21世紀の新しい創造都市浜松の実現をめざして、「アートの力で浜松をもっと元気で魅力的な街に」をスローガンに設置されました。昭和3年に完成した歴史的建造物の空間には、創造性を刺激する力があります。
アートセンターのミッションで重点的に意識していることのひとつは、制作場所提供事業アーティスト・イン・レジデンスです。様々なジャンルのアーティストやクリエイター達の表現活動を支援し、彼らの創造的なプロセスを公開し、市民や地域に発信し交流することで、市民の創造力を喚起し地域社会の発展をめざしています。
ワークショップやトークイベントを通しての交流も大切なミッションのひとつです。アートを通して様々な方が出会う場づくりを目指し、アーティストやボランティアなど多くの人に支えられて多彩な事業に取組んでいます。
「気になっている建物だけど入ったことがない」という方も沢山います。鴨江アートセンターにはどなたでも自由に入館できますので、一度ロビーに座って大きなガラスウインドウから鴨江小路を眺めてみてください。私が一番好きな場所です。
鴨江アートスクエア
Kamoe Art Square
2018年度より浜松市鴨江アートセンターと浜松市旧浜松銀行協会・木下惠介記念館の両館は、向かい合って建つふたつの館を一体的に運営することを開始し、同時に周辺地域を浜松のアート拠点として息づかせるために「鴨江アートスクエア」構想を立ち上げました。
当構想では両館が共同してアートや映画を中心とした活動を実施したり、地域のアートやデザインに関わるクリエイティブな人々と協力することなどにより、文化的なエリアとして人々に親しまれ、創造都市・浜松の拠点として地域的な広がりが表れることを目指しています。
ローマ神話における「ゲニウス・ロキ(地霊)」の名は、現代では「土地の雰囲気や土地柄」という意味で使われています。歴史と新たなミッションが交差する鴨江アートスクエアでアートなゲニウス・ロキを感じられる活動を継続していきます。
アクセス
〒432-8024 静岡県浜松市中央区鴨江町1番地
<徒歩>
浜松駅から徒歩15分
<バス>
浜松駅バスターミナル3番乗り場から約10分
9番 鴨江・医療センター行き
9-22番 鴨江・教育センター・大平台行き
鴨江アートセンターバス停 下車
<車>
浜松IC、浜松西ICより約30分
駐車場はありません。近隣の有料駐車場をご利用ください。
(許可車両のみ敷地内に駐車可。)