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浜松市鴨江アートセンター(KAC)と静岡県舞台芸術センター(SPAC)の連携企画「SPAC×KAC」は、今年で5年目を迎えます。今年度の第二弾企画は、SPAC上映会です。

今回は2020年にSPACにて初演された『メナム河の日本人』(作:遠藤周作/演出:今井朋彦)の舞台映像を鴨江アートセンターにて上映します。上映後に出演俳優の阿部一徳さんを迎えて、アフタートークを行います。これまでSPACの舞台を何度も見たことのある方も、これまでSPACの劇場に行ったことがない方も、映像でSPACの舞台作品をご覧いただける気軽な上映会です。一緒に演劇の世界に触れてみませんか?

あらすじ
重苦しい暑さに満ちた王都アユタヤでは、死の床にある王の後継者をめぐり、残忍で隠微な争いが繰り広げられようとしていた。日本人傭兵隊長である山田長政は、この混乱に乗じて自らの理想を実現しようと野心を燃やす。しかし、王宮や日本人町の実力者たちは、長政を利用しようと策略を巡らせ…。禁教の嵐が吹き荒れる日本への帰国を目指す神父・ペトロ岐部との出会いを経て、長政がたどり着く先とは-。

作品紹介
17世紀初頭、己の才覚のみを頼りにアユタヤ王朝(タイ)にわたり、日本人傭兵部隊の隊長として重用されるまでに登り詰めた山田長政。作家・遠藤周作は、その波乱万丈の生涯を壮大な歴史活劇として鮮やかに描く一方、神父・ペトロ岐部との邂逅を創作し、自らの抱える「日本人」と「信仰」の問題を織り込んだ。演出を手掛けるのは、SPAC3度目の登場となる今井朋彦。人間模様を丁寧に読み解く演出で、重厚かつ骨太な戯曲をよみがえらせる。

作:遠藤周作 演出:今井朋彦
出演:阿部一徳 大内智美 大高浩一 奥野晃士 加藤幸夫
小長谷勝彦 佐藤ゆず たきいみき 林大樹 布施安寿香
三島景太 山本実幸 吉植荘一郎 渡辺敬彦

©️三浦興一

©️三浦興一


演出家 今井朋彦(いまい・ともひこ)

1992年に文学座座員となり、2020年に退団。俳優として数多くの舞台に出演するほか、映像の分野でも精力的に活動中。また演出家としても、『パンドラの鐘』(野田秀樹作)、『Noises Off』(マイケル・フレイン作)、『セチュアンの善人』(ベルトルト・ブレヒト作)、『メモリアル』(松原俊太郎作)、『ねー』(小野晃太朗作)などを手掛けている。SPACでは2010年・13年に『わが町』(ソーントン・ワイルダー作)を演出し、深い感動を呼んだ。<近年の主な出演作品> 【舞台】『Le Père 父』『アリージャンス~忠誠~』『真夏の夜の夢』『4』『こどもの一生』【TV】『真田丸』『半沢直樹』『緊急取調室season4』『准教授・高槻彰良の推察』など。
第31回紀伊國屋演劇賞個人賞、第9回読売演劇大賞優秀男優賞、第62回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。


SPACとは
SPAC-静岡県舞台芸術センターは、静岡市内にある専用の劇場や稽古場を拠点として、俳優、舞台技術・制作スタッフが活動を行う県立の劇団です。1997年から活動を開始、多彩なラインナップからなる舞台芸術作品の創造・上演とともに、地域へのアウトリーチ活動などにも取り組んでいます。https://spac.or.jp/

演劇創造の世界的拠点強化事業
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(劇場・音楽堂等機能強化推進事業)・独立行政法人日本芸術文化振興会

©︎加藤孝

トークゲスト 阿部一徳(あべ・かずのり)

1965年東京葛飾生まれ。大学時に劇団綺畸に参加。1990年宮城聰の呼びかけによりク・ナウカの旗揚げに参加し、以後ク・ナウカの国内外すべての公演に出演。1998年にスタートした一人芝居シリーズも好評を博している。2009年よりSPACに参加、肉体を駆使した発声術・台詞術は国内にとどまらず、海外各国の演劇フェスティバルでも高い評価を得ている。SPACでの主な出演作品に『王女メデイア』(メデイア/語り)『マハーバーラタ』(語り)『メフィストと呼ばれた男』(クルト・ケプラー)『アンティゴネ』(クレオン/語り)『オセロー』(オセロー)(以上、宮城聰演出)、ダニエル・ジャンヌトー演出『ガラスの動物園』(トム)、フレデリック・フィスバック『令嬢ジュリー』(ジャン)、ノゾエ征爾演出『病は気から』(アルガン)ほか多数。

聞き手 村松 厚(浜松市鴨江アートセンター館長)


・新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催内容の変更、延期等の可能性があります。
・入場時の手のアルコール消毒、検温、マスクの着用にご協力お願いいたします。
・会場内の写真が鴨江アートセンター及びSPACのウェブサイト等に掲載されることがあります。


今回の上映会の映像は2020年の上演時に撮影されたものを上映いたします。2020年に上演された『メナム河の日本人』には、このたび大道芸ワールドカッププロデューサーとして不適切な発言があったため予定されていたSPAC事業への出演と参加を辞退した奥野晃士さんが俳優として出演しています。

イベント情報

開催日
開催時間 開場13:00/上映開始13:30 (上映135分、休憩10分、トーク35分予定) ※全席自由。12:30から13:00まで会場1階事務室にて入場整理券を配布します。 開場時間になりましたら、会場前にお集まりください。入場整理券をお 持ちの方から番号順にご入場いただけます。
会場 鴨江アートセンター 2階 201
参加費 500円
定員 40名(先着順) ※事前予約優先。空席がある場合のみ当日受付可。
対象 小学生以上 ※他の方の鑑賞の妨げになる場合はご退出をお願いすることがあります。
主催 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)
協力 SPAC-静岡県舞台芸術センター

プロフィール

イベント参加について

申し込み方法

受付終了

申込期間:2022年9月15日(木)9:00~定員に達するまで
お申込みにあたり必要事項をご連絡ください。メール、電話、窓口にて承ります。

・開催日時
・上映会名
・参加者の氏名、よみがな
・電話番号
・学年(高校生以下の場合)
・開催を知ったきっかけ

浜松市鴨江アートセンター
静岡県浜松市中区鴨江町1番地 
窓口: 9:00~21:30
TEL: 053-458-5360 E-mail: k.a.c@kamoeartcenter.org