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湖北工業大学(中国・武漢)の教員でアーティストの施琦(シ・キ)さんと学生6名を迎えて、掛川市原泉での滞在制作(アーティスト・イン・レジデンス)についてお話しを伺います。

前半は、受け入れをした原泉アートプロジェクトの羽鳥祐子さんから滞在制作の経緯と海外アーティストとの積極的な交流について、施先生から作品発表や学生の滞在制作の様子をうかがいます。後半は交流会です。会場には施琦作品『墨の響き』を展示します。

中国(武漢)、エンジニアリング、アート、アートとテクノロジー、海外での活動、アーティスト・イン・レジデンス、普段のコミュニティを離れた場所での活動、など様々なキーワードが散りばめられた会になる予定です。ぜひお気軽にお越しください。

<展示作品>
墨の響き (すみのひびき)
本作品は、中国の伝統的な写意画派からインスピレーションを受けるだけでなく、日本の美しい山岳風景や田舎の生活からの深い影響も受けています。日本では、アーティストはしばしば周囲の自然風景や静かな田園生活に刺激され、生命力と詩情に満ちた作品を生み出します。私の作品は、自然から生まれる瞬間的なインスピレーションを捉え、それを現代の技術を通じて視覚芸術へと変換しようと試みています。ロボットは、自由でランダムな方法でキャンバスに墨跡を残し、まるで自然と人間の感情が共鳴する中での抽象的な表現のようです。
深く探求する過程で、中国と日本が写意水墨画の分野で多くの共通点を持っていることが明らかになりました。特に、自然と内面世界の関係を描くアプローチにおいてです。両国の芸術は、シンプルな筆遣いや濃淡のある墨色を通じて深い感情と意味を表現し、「少ないほど豊かである」という美学を追求しています。中国の水墨画では、「余白」や「潑墨」などの技法が重要であり、日本の水墨画のスタイルとも補完し合い、自然への敬意と内なる精神世界の探求を表現しています。
この芸術形式は、単なる視覚的表現にとどまらず、自然、人間性、調和についての哲学的な考察でもあります。私の作品は、ロボットを通じてこの写意風格を新たな方法で表現し、技術と伝統芸術の間に橋を架け、中国と日本の水墨写意芸術の共鳴と伝承を再解釈し、古今を融合し、両国を結ぶ新しい芸術形式を創り出そうとしています。

原泉アートプロジェクト
https://haraizumiart.com/

原泉アートプロジェクト/代表・ディレクター
羽鳥 祐子 YUKO HATORI

群馬県出身。2018年に掛川市北部に位置する中山間地・原泉地区にて、原泉アートプロジェクトを立ち上げ、アーティスト・イン・レジデンスを主軸とした国内外アーティストの支援を行いつつ、毎年秋に地域全域の展覧会「原泉アートデイズ!」を開催。2024年に7回目を迎えた。自然と人との関係性を常に探究しており、山間地におけるアート表現の場づくりは、その延長でもある。原泉を舞台に、よりグローバルでフラットなアート・コミュニティの拠点作りと、地域貢献に励んでいる。

施琦 SHI QI

武漢出身のアーティスト、大学講師。米国ウィスコンシン大学ミルウォーキー校ペック芸術学部客員研究員を務めた後、現在はジュエリー・アートとインタラクティブ・インスタレーション・アートを専門とし、異文化コミュニケーションと社会変革に焦点を当てた作品を発表している。

主な作品:
ビジュアルアート《工业山水:インダストリアル・ランドスケープ》(湖北工業大学工業デザイン学部, 2023)

インスタレーション《三胞胎:トリプレッツ》(原泉アートプロジェクト, 2023)

パンデミック中に湖北省文芸連盟と湖北省美術家協会からの依頼で、七宝と金属による作品《武汉抗击病毒战疫纪念章:武漢抗ウイルス戦疫記念章》(武漢美術館, 2021)を制作し、学術賞を受賞。

アートジュエリー《理想国:理想郷》(武漢華僑城アートパーク, 2018)

アートジュエリー《觅影——江南风情系列首饰:影を探して-江南風情シリーズ》(湖北省大学第7回美術・デザイン大展教師部門銅賞受賞, 2017)

INTERDESIGN展出品・アートジュエリー《福禄寿喜》(ルーマニア・ティミショアラ市、展覧会カタログ収録,2016)

中国文化博覧会・アートジュエリー《武汉湖泊:武漢湖泊》(浙江省義烏市, 2015)

・会場内の写真が当館ウェブサイトなどに掲載されることがあります。

イベント情報

開催日
開催時間 19:00~21:00 ※21:30完全閉館のため会の終了後に時間がないことをあらかじめご了承ください。
会場 鴨江アートセンター
参加費 100円(交流会茶菓子)
定員 20名(予約優先、空席があれば当日の参加可能)
対象 どなたでも
主催 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)

プロフィール

イベント参加について

申し込み方法

予約受付中(2025年1月22日〆切)

お申込みにあたり必要事項をご連絡ください。
メール、電話、窓口にて承ります。
・タイトル、日時
・参加者の氏名、よみがな
・電話番号
・学年(高校生以下の場合)
・開催を知ったきっかけ

浜松市鴨江アートセンター
浜松市中央区鴨江町1番地
窓口:9:00~21:30
TEL:053-458-5360 
専用E-mail:event@kamoeartcenter.org