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 このたび浜松市鴨江アートセンターでは、タン・ルイさんの展覧会「私というフィクション」を開催いたします。

今回タンさんはアーティスト・イン・レジデンスでの滞在制作4か月間で、行き交う人々のお悩みを聞く「耳プロジェクト」を展開しました。悩みを紙片に書いて耳型の回収箱に投函する(耳に入れる)ことで、書いた人の心が少し軽くなる、そんな小さなアートプロジェクトです。本展では、当館ロビー、浜松駅前、浜松科学館、高架下でのアートイベントなどで投函されたお悩みから生まれた楽曲と映像の作品が発表されます。

人の一生を100年とするなら、50歳を過ぎた私は、人生の後半に生まれた“2歳児”のような存在だと思っています。これまで積み重ねてきた経験や役割をいったん手放し、「私は誰なのか」「この世界で何をしてきたのか」を、あらためて問い直している最中です。
けれど、自分自身を見つめるだけでは、どうしても見えてこないものがあります。
そこで私は、他者の声に耳を澄ませることから始めました。
浜松駅前や鴨江アートセンターで、人々が日常の中で抱えている“悩み”を手書きで寄せてもらい、それらの言葉をAIによって歌へと変換し、私自身の解釈を重ねて、ひとつの楽曲として立ち上げています。
ここで扱う「悩み」は、解決されるためのものではありません。吐き出し、誰かにそっと差し出すことで、心が少し軽くなる――その行為そのものに意味があると考えています。
これまで私は、身の回りにある素材を使い、形として作品をつくってきました。今回の素材は、“他者の悩み”という可視化された声です。それらを音にし、重ね、響かせることで、「私」というフィクションを、もう一度編み直そうとしています。(タン・ルイ)

YouTube(音が出ます)
【社畜のあなたへ】誰も知らないブラックフライデーの裏側 、Black Friday Slave あたしたちーブラックフライデー・スレイブ

<アーティスト在館予定>
2/20(金)、21(土)、22(日)、23(月・祝)、2/28(土)、3/1(日)
各日13:00~15:00
アーティスト在館時には「歌詞」の販売があります。

<関連イベント>
タン・ルイ アーティストトーク
いくつかの作品をピックアップし着想から制作過程までを作家が解説します。また、作家のこれまでの作品群についても紹介します。
日時:2月21日(土) 13:30~(1時間程度)
会場:鴨江アートセンター103号室
聞き手:鴨江アートセンタースタッフ
予約不要、当日直接会場へお越しください。

タン・ルイ TAN Ru Yi

クアラルンプールで生まれ育つ。2005年名古屋造形芸術大学彫刻専攻を卒業後、2007年同大学大学院 実験型美術研究修了。現在静岡県に在住。
身近な素材(ダンボール、洗濯バサミ、付箋など)を用いて、日常の視点を変える作品を制作。日本の色彩や文化の「普通=固定観念」を問い直し、非日常の体験を生み出す。AIを活用した「耳プロジェクト」を浜松で実施。他者との関わりを通じ、日常の再発見を探る。

主な展覧会・活動歴
2024 展示+ワークショップ「色でうむ、ふえる、あふれるー空想生物を生み出そう!」一宮市三岸節子記念美術館 一般展示室(愛知)
2023 「#日常の温度ー海底の底よりー」Shizuoka Art Vision、駿府の工房 匠宿(静岡)
2023 展示+ワークショップ「うむ、ふえる、あふれる展ー空想生物を生み出そう!ー」こども未来館ここにこ 企画展示室(豊橋)
2022 「びじゅつじょろん4ー現代美術の展覧会」、藤枝市民会館(静岡)
2021 「BLACK, COLOR」、東静岡アート&スポーツ/ヒロバ(静岡)
2017 「Di Mana(where are) young」、国立アートギャラリー(クアラルンプール)
2016 「ART GARDEN 2016」、阪急西宮ガーデンズ スカイガーデン(西宮)
2016, 2012 「六甲ミーツ・アート芸術散歩」(神戸)招待出展

ウェブサイト: https://tanruyi.blogspot.com
Instagram: @the.tanruyi
YouTube: @TRYsculpture

イベント情報

開催日 -
開催時間 10:00~20:00
会場 鴨江アートセンター
主催 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)

プロフィール