目に見えないが人の日常を支えているもの
このレジデンス期間に制作した作品を、鴨江アートセンター館内の共有スペース各所に展示します。
日頃多くの方にくつろいだり勉強のために利用されているロビーの一角を「絵のある空間」にして、少しだけ日常からはみ出した窓を覗いていただければと思います。
これらの作品は、主に森や自然の風景がもともとのモチーフですが、制作の過程で目に見えているよりさらに向こう側の空間を覗き込むうちに、イメージの底に沈んでいる「目に見えないが人の日常を支えているもの」に形を与えたいと思いました。
いつもの場所に、色や形による異なった響きが加わった空間をお楽しみください。
吉田実穂
在室日:随時SNSで発信します。
本展は2020年度鴨江アートセンター制作場所提供事業アーティスト・イン・レジデンス成果発表として開催します。
イベント情報
開催日 | 2020年8月29日(土) - 9月6日(日) |
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開催時間 | 9:00〜21:30 |
会場 | 鴨江アートセンター |
主催 | 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ) |
プロフィール
吉田実穂
風景と、その中に暮らす私たちとの関係に関心がある。
身近な風景は、無意識のうちに心身に連続した一部分、また日常の土台になっている。そして災害や新天地への移動などの変化によって風景との関わりが揺らぐと、自分自身への像も不確かに揺れることがある。
私たち生きるものを取り囲むものもまた、変化する生命そのものではないか。
そんなことを思いながら、シンパシーを感じる風景や自然物をキャンバスに切り取り、歩いた場所を描き、身体を介して再構築を試みる。
人とそれを取り巻く存在の、互いの意識や在り方の交差する視界ー三つ目の視界を探している。
1986 静岡県生まれ
2009 京都精華大学芸術学部造形学科洋画専攻卒業
・個展
2011 「根の音」 conaruギャラリー/静岡
2014 「平地の底の波音」 ギャラリーブランカ/愛知
2016 Oギャラリーeyes/大阪
2019 「間の記憶」 ギャラリー301/神戸
2019 「みどりいろの旅」 iTohenギャラリー/大阪
2020 「色と息」kiki千住東の家/東京
・グループ展
2008 「Still Moveing-その地に触れて-」 春秋館ギャラリー/京都
2012 HANARART 大和八木会場 榎本家/奈良
・レジデンス
2016 Arteles / Haukijärvi,フィンランド