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3組のアーティストが2023年5月~8月にかけて当館アーティスト・イン・レジデンスで作品制作と発表をします。


おおしまたくろう Takuro OSHIMA

PLAY A DAY(プレイ・ア・デイ)をモットーに、身近な道具や出来事を素材にした自作楽器の制作と、それらを組み合わせた少し不思議なパフォーマンスを行う。音楽や楽器の名を借りた遊びやユーモアにより、社会の不寛容さをマッサージする。
近作にスケートボードにエレキギターを合体させて街の境界線を引き直す「滑琴(かっきん)」、車のウィンカーのタイミングのズレを利用したリズムマシン「NB-606」、魂柱を失ったバイオリンを昆虫として蘇らせる「Violinsect(バイオリンセクト)」など。音の実験ワークショップ「SOUNDやろうぜ」主宰。

好きな音楽家はシアトル出身のグランジバンドNirvana(ニルヴァーナ)とアメリカの実験音楽家Alvin Lucier(アルヴィン・ルシエ)。両者とも音響装置を介して自らのサウンドを獲得して、既存の音楽を更新するノイズを鳴らしたことに共感と尊敬を抱く。
家族がブルースをよく聴いていたからだろうか。アメリカ人の音楽とのつながりを感じる…気のせいかな。

ウェブサイト: https://oshimatakuro.tumblr.com/
You tube: https://www.youtube.com/@play-a-day/


婦木加奈子 Kanako FUKI

ある典型的な彫刻を象徴する「場を支配する圧倒的な存在感」「不動性」「不変性」「唯一性」「自立」「重さ」などといったある種の「絶対的」とも思える性質に対して、身近な世界の中で「相対的」に存在する彫刻のあり方を模索しています。
彫刻を身につけること、外へと持ち出し周辺の環境の中へと置くこと、汎用的で軽やかな素材や手芸的な制作手段を用いること、などの方法をとおして「彫刻」や「作品」のもつ「絶対性」を解体することを試みています。

兵庫県生まれ、東京都在住。2019年金沢美術工芸大学美術科彫刻専攻を卒業後、2020年 チェルシーカレッジオブアート グラデュエートディプロマファインアートコース修了。
主な展覧会歴・受賞歴に2022年「第1回MIMOCA EYE / ミモカアイ」審査委員個人賞(杉戸洋賞)(丸亀市猪熊弦一郎現代美術館 / 香川)、2022年 個展「TOKAS-Emerging 2022『ストレンジャー』」(トーキョーアーツアンドスペース本郷 / 東京)、2022年 個展「花盗人」(恵文社一乗寺店ギャラリーアンフェール / 京都)など。

ウェブサイト:https://www.kanakofuki.com/
instagram:https://www.instagram.com/kanakofuki/


山口卓已 Takumi YAMAGUCHI

主な展示
2022 個展「六洋丸展」(静岡県 南伊豆町 六洋丸)
2022 NanZ VILLAGEにて作品を常設展示(静岡県 下田)
2022 個展「南伊豆ランドアート」(南伊豆町 青市)
2022 個展「南伊豆ランドアート2」(南伊豆町 青市)

1996年生まれ。武蔵野美術大学 建築学科卒業後、「風景」や「時間」をテーマとした作品を展開。作品と展示場所の関係を重要視しており、作品に最適な形態を模索している。そのため展示毎に立体・平面・映像など、取り扱う形態は様々であるが、どの作品もそれぞれ展示場所に合わせた「場所性」を軸としている。2021年からは制作の舞台を静岡県の伊豆南部に移す。伊豆での制作は主に屋外展示を行い、最近の活動では自身初のランドアート作品「Time to get free」(2022)を制作した。

instagram:https://www.instagram.com/pepei6/