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【前期】2022年12月24日(土)~27日(火)12:00~18:00
【後期】2023年1月5日(木)~9日(月・祝)12:00~18:00
※12/28~1/4は鴨江アートセンターでの展示はお休みです。

<別会場のご案内>
2022年12月29日(木)~ 2023年1月3日(火)は遠鉄百貨店本館4F「ぬくもり工房」に会場を移して開催します。(主催:遠州天狗屋)https://www.instagram.com/hmmt_tng/

通算4回目の開催となる「新春!てんぐちゃん展」。
静岡は遠州の象徴の1つ「天狗」をモチーフとした郷土玩具「遠州天狗張子」と、干支の動物にまつわる遠州の昔ばなしのコラボレーション展示をいたします。

2020年は、浜松市南区鼡野町の「白ねずみ伝説」より。2021年は、浜松市中区下池川町の「牛山公園の伝承」より。2022年は、浜松市天竜区、秋葉山本宮秋葉神社さんの神門に鎮座する「親子白虎(私が勝手にそう呼んでいる)」より着想を得て制作しました。

さてさて、2023年の干支は「卯(うさぎ)」。
遠州で「ウサギ」にまつわるお話を探している中で、浜松名物の1つ「浜松まつり」の昔の凧柄に「うさぎ」を見つけました。このうさぎを天高く揚げていたのは「浜松市中区中山町」。ちょう今回展示会場となる鴨江アートセンターの裏にあたるエリアです。東に五社神社さん・諏訪神社さんのある小高い山を「常寒山」と呼び、その西側が中山町。常寒山の西は「清水谷」と呼び、周りの町から汲みに来るほど清い水の湧く場所がいくつもあったそうです。意識して中山町を歩くと小川が流れ、かつての面影をいまも感じることができます。
大正時代は綺麗な小川のある静かな場所だったため文化人が多く住んでいたのだとか。偶然なのか、その場所に鴨江アートセンターさんがあるのも感慨深いですね。さらにさかのぼると、徳川家康が三方原の合戦の敗戦時、この地に身を隠し難を経た。という話もありました。

少し話が脱線したので話を戻します。
中山町のうさぎ柄を辿る中で、20 年以上西部中学校で凧作りを指導して いる「中山町凧揚会の岡本さん」と出会いお話を伺ってきました。今は崩されて住宅街となっていますが、中山町の西側の小高くなっている場所が昔は南まで伸び、昔は「うさぎ山」と呼んでいたことなど、当時の町の姿をいろいろ教えてくださいました。

調べる中で、その山頂に雪兎のように盛り上がった丘があったことから「うさぎ山」と呼ばれていた説や、この山でぴょんぴょん遊ぶ子供達をうさぎに見立てた話などがあり、うさぎ山と共に暮す町の姿を想像することができ、とても愛されていた場所であったことを感じました。かつては富士山も見える景勝地でもあったそうです。そして因幡の白兎とも関係あるのではないか、、、という私の推測もあります。

今回、せっかく中山町のすぐ南に位置する鴨江アートセンターさんでレジデンスおよび展示をしますので、この地のシンボルであった「うさぎ山」を今回の展示のテーマとし、名前の由来を探ったり、かつてのこの地に思いを馳せ制作をしてまいろうと思います。

ぴょんぴょんと跳ねるうさぎは、その姿から「躍進」「躍動」の象徴とされてきました。古来より神の遣いとされ、「月(ツキ)」と関係の深い動物でもあるので、新年の験担ぎにぜひ遊びにいらしてください。天狗の風が、皆様の新しい年の追い風となることをお祈り申し上げます。(遠州天狗屋 坂田吉章)

※会期中は張り子作家「坂田吉章」と天狗の子供「てんぐちゃん」が毎日在室します。不定期で張り子やてびねり人形の公開制作をします。
※会期前期後期で一部展示替えがあります。
※ご購入希望の方は会場にて作家にお声がけください。

遠州天狗屋

「遠州天狗屋」は、張り子作家「坂田吉章」と天狗の子供「てんぐちゃん」による縁起物作りユニットです。「郷土の歴史を楽しみ、今よりもっと遠州を好きになる物作り。」をコンセプトに、静岡県は西部「遠州(えんしゅう)」ならではの「おらがまちのもの」を未来へ紡ぐ活動をしています。

<個展>
2020 年「新春てんぐちゃん展 ~ 子~」KAGIYA ビル Rohan(静岡)
2021 年「新春てんぐちゃん展 ~ 丑~」KAGIYA ビル Rohan(静岡)
2022 年「新春てんぐちゃん展 ~ 寅~」KAGIYA ビル Rohan(静岡)

<グループ展・企画展>
2020 年「New Local」NewsPicks GINZA(東京)
2020 年「熊手展」アートスナック番狂せ(東京)
2021 年「kac niche collection 2021」鴨江アートセンター(静岡)
2022 年「縁起物展」アートスナック番狂せ(東京)

<ご奉納>

2021 年「一心入魂てぬぐい( 浜松注染そめ)」遠江分器稲荷神社(静岡)
2022 年「秋葉の天狗張り子」秋葉山本宮秋葉神社(静岡)

坂田吉章

1989 年 静岡県浜松市生まれ
2012 年 京都精華大学 デザイン学部 ビジュアルデザイン学科 デジタルクリエイションコース卒業
卒業後も、京都に息づく日本の伝統芸術や生活文化に触れながらデザイナー、ドラマーとして活動。2019 年、かねてより関心のあった遠州の郷土史研究のため浜松へU ターン。同年、遠州の張り子文化と出会い、自身のブランド「遠州天狗張子」を考案し、「遠州天狗屋」の活動を開始。

Instagram: https://www.instagram.com/hmmt_tng/
twitter: https://twitter.com/hmmt_tng
ウェブサイト: https://tng-hm.com/

  • 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催内容の変更、延期等の可能性があります。
  • 入場時の手のアルコール消毒、検温、マスクご持参の上の着用にご協力お願いいたします。
  • 会場内の写真が鴨江アートセンターのウェブサイトなどに掲載されることがあります。

イベント情報

開催日 -
開催時間 12:00~18:00 ※会期には前期後期があります。12/28~1/4は鴨江アートセンターでの展示はお休みです。
会場 鴨江アートセンター 2階 205
主催 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)

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