3組のアーティストが2024年5月~8月にかけて当館アーティスト・イン・レジデンスで作品制作と発表をします。
笹埜八郎 SASANO Hachiro
<制作について>
自分は、どのように周りの世界や人と関わることができるのか? 誰もが表現すること、とくに絵を描くことの意味は何か? 表現に気づき合うことはどのように可能か? 等の問題を意識して美術の活動をしている。具体的には、日常生活やごく身近な風景の中から、ふと心に引っかかった場面を取り上げ、絵画や立体造形物等で作品にしている。これまで取り上げたテーマは「電柱と空」「野菜の無人販売」「田んぼや水路」「小さな生物と生命循環」「夜の景色」等。ごく身近な景色と、そこから呼び起こされる時間空間を超えた様々なイメージのつながりを意識して制作している。自分の展示が、年齢や文化背景その他さまざまな違いを持つ人たちの交わるターミナルのような場になることが理想である。美術に関わって、制作をしたり、他者の作品を体験したり、語り合ったりすることで、様々な境界を越えた新しい世界が広がればよいと考えている。
<略歴>
1958年 兵庫県 生まれ
1982年 東京藝術大学美術学部芸術学科 卒業
1982年~2019年 東京都および静岡県の特別支援学校に勤務
2019年より 作品制作発表活動を始める
現在 美術制作活動の傍ら、特別支援学校卒業生の美術活動サポートに関わっている
<個展・グループ展>
2019年~2023年 藤枝市アートカゲヤマ画廊 個展 (毎年1回)
2021年 藤枝市 美術イベント「びじゅつじょろん」展示参加、ワークショップ開催
2021年 上野の森美術館「日本の自然を描く」公募展
2022年 静岡市 フェルケール博物館 ギャラリーコーナー個展
2022年 静岡市文化・クリエイティブ産業振興センター(CCC)公募入選者個展
2022年 静岡市ギャラリー十夢 「サムホール公募展」
2023年 静岡市ギャラリー十夢 個展
2023年 静岡市CCC HUB登録作家グループ展
2023年 神戸市長田区「下町芸術祭2023」展示参加
2023年 東京 長亭ギャラリー2023公募展
<受賞>
2021年 上野の森美術館「日本の自然を描く」公募展 優秀賞
2022年 静岡市ギャラリー十夢 「サムホール公募展」 大賞
2023年 第4回 KYOBASHI ART WALL公募 奨励賞
Instagram:
https://www.instagram.com/sasachado/
Riel Suzuki
濃尾平野の真ん中、自然と心の距離が近い田舎で育ち、幼少期から自然物や植物、花が持つ美しさやそれらが心身に与える影響に関心を持ちながら生活をしていました。
静岡文化芸術大学デザイン学部に進学後、建築的思考力を養いながら、様々な素材でのモノづくりと手わざを学び、またフランスでの滞在を経て、日本人として潜在的に持つ自然に対しての意識や特有の美的感覚に強い可能性を感じ、それらを自分の作品を通して表現したいとアーティストを志しました。
主に、染めとガラスと金属を扱い、自然の美や自然への意識、繊細さを表現した作品を制作しています。鴨江アートセンターでは、これまでのようにシリアス染料を使用した型防染・筒描き防染の表現や、ポリエステル染・刷毛染での表現の研究を進めながら、染色やテキスタイルを通した新たな自己表現を追求します。
Instagram:rielsuzuki
長谷部雅彦 HASEBE Masahiko
1966年山梨県甲府市出身。東北大学工学部卒業後、技術者としてヤマハ株式会社に入社。浜松在住。高校時代より2015年まで合唱活動を行う。2012年よりMaker Movementに傾倒し、オリジナル電子楽器の製作を始める。「奇楽堂」という屋号でMaker Faire Tokyoに8回出展。
第9回、17回朝日作曲賞受賞
第2回上野の森コーラスパーク合唱作品作曲コンクール入賞
みんなのラズパイコンテスト2014優秀賞
作曲家、プログラマー、街の発明家。
高校時代から作曲を始め、2015年頃まで合唱作品を中心に作曲活動を行う。
2012年に出版されたクリス・アンダーソンの「MAKERS」 を読み、個人が開発した電子ガジェットでも世界に影響を与えることが可能になる未来を確信。以来、Make/Fabの文脈でテクノロジーがアートに与える影響に想いを馳せつつ、自作のアプリや電子楽器の製作を通して、新しい音楽表現のあり方を模索している。
奇楽堂オフィシャルサイト: https://kigakudoh.mystrikingly.com/
X: @hasebems