<おしらせ>定員に達したため、お申込み受付を終了しました。
ドキュメンタリー映画と聞いて、みなさんはどんなものを想像するでしょうか。世界の重要な出来事を情報として整理し、多くの人にわかりやすく伝えるもの?あるいは、現実世界の事象を扱う上で、「ありのまま」「演出を排した」といった、客観性を条件とした制作物?
ドキュメンタリー映画の表現史をみてみると、その語が生まれた当初から現在に至るまで、上に書いたような問題を常に乗り越え、定義からはみ出すユニークな作品群が生まれ続けてきたとも言えます。
この企画は現在のドキュメンタリー表現を行う監督をお呼びし、皆さんと一緒にいくつかの映画を鑑賞し、話し合う試みです。作品がどのように生まれるのか、あるいは”どうしてそのような形になるのか”ドキュメンタリーという表現について、一緒に考える場所にできれば幸いです。
1、オムニバス企画『BETWEEN YESTERDAY & TOMORROW Omnibus』より
福島に住む家族を主人公に3.11後の”ある1日”を5分の短編映画として素描した連作。撮影日はそれぞれ2011年5月15日、2012年1月8日、2016年10月2日。その時々の状況を背景に、メディアで描かれる”フクシマ”とそれを眺める私たちとの間の拭えない距離感を日記という形式で描いていく。
①『BYT#01 “A QUIET DAY”』
(日本/2011/日本語/デジタル/5分)
監督:池田泰教
➁『BYT#02 “Hunging in mid-air”』
(日本/2012/日本語/デジタル/5分)
監督:池田泰教
③『BYT#03 “About the Things May Come to Pass”』
(日本/2016/日本語/デジタル/5分)
監督:池田泰教
2、『S21 クメール・ルージュの虐殺者たち』
(フランス/2002/カンボジア語/カラー/ビデオ/101分)
※作品提供:認定NPO法人 山形国際ドキュメンタリー映画祭
監督:リティー・パニュ
かつての政治犯収容所「S21」。クメール・ルージュの大虐殺による加害者と被害者をその場所に集め、非人間的で過酷な日々を再現していく。証言で明らかになる真実の数々、対峙する2人のやりとりの迫真性が25年という時を越える。カンボジア生まれのリティー・パニュ監督の、故国への想いが静かに脈打つ。
- 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催内容の変更、延期等の可能性があります。
- 入場時の手のアルコール消毒、検温、マスクご持参の上の着用にご協力お願いいたします。
- 会場内の写真が鴨江アートセンターのウェブサイトなどに掲載されることがあります。
イベント情報
開催日 | 2021年3月14日(日) |
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開催時間 | 14:00~17:00 |
会場 | 鴨江アートセンター 2階 201 |
参加費 | 500円 |
定員 | 10名(先着順) |
対象 | 中学生以上 |
主催 | 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ) |
プロフィール
池田泰教
映像作家。1976年福島生まれ。
時間の構造が生み出す面白さに着目し、独自の記述法を用いたドキュメンタリー/フィクションを制作。人物のポートレイトを映像で描く『土の人 3Portraits 』(2009/lowave)、49日間のドキュメンタリー作品『7×7』(2004/SOLCHORD)、エリアを指定し即興的に演出した『MOSAIC』(2001/Internationale Kurzfilmtage Oberhausen)など、独自のナラティブな表現を探求し発表を続けている。静岡文化芸術大学講師(現職)。
イベント参加について
申し込み方法
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