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本展覧会は浜松市鴨江アートセンターKamoe Artist Base事業として、同館が協力しています。

鴨江アートセンターのアーティスト・イン・レジデンスで制作をしてから4年、家電紙工作アーティスト酒井友章さんの作品展が再び鴨江アートセンターで開催されます。本展では、この数年のうちに制作した膨大な数の作品群が会場に一堂に集まります。この機会にぜひお運びください。

酒井友章は家庭用電化製品に対して、理解し難い信仰とも言える程の愛情を抱いているようだ。(中略)その世界は、ちょっとした走り書きですら彼の深い観察であり、セロハンテープの切れ端を(製品の扉の開け閉めの為の)磁石代わりに使ったり、はたまた価格表示でさえ作品の重要な要素になっている。

一見したところ彼の作品は日本語の「可愛い」という言葉がお似合いだが、これら小さな紙工作の冷蔵庫たちは、あたかも古くなった先週のニンジンの魂を宿すべく存在するかの如く、宗教色すら帯びている。

みなさんは冷蔵庫教の信者になるつもりはありますか?答えはイエスでしょう、もしも私たちが家に帰って冷蔵庫を見た時、彼の作品群の全くもって精密な作りに改めて気が付いたならば。

文 Samuel Trenquier (原文は仏語)
  Art et marges museeアートブックより

アーティストプロフィール

酒井友章 SAKAI Tomoaki

2001年生まれ。静岡県在住。幼い頃より家電が好きで、店頭で商品を眺めたりカタログを集めたりするほか、紙でテレビや洗濯機を作ることを楽しみにしている。特に冷蔵庫が好きで、新しいモデルが発売されることをいつも心待ちにしている。紙で作られた庫内の作りは本物と同じで、フリーハンドで切った紙を貼り合わせて制作している。セロハンテープは接着のほかパーツとしても使用している。家には現行モデルが常に100個以上並べられている。

<略歴>

2013~2014年 ぶっとびアート企画「こどもがせんせい!WS」「ぶっとび!こだわり展覧会」などに参加

2016年 札幌500メートル美術館企画展「いつかきたみち、こどもみち」に深澤孝史プロジェクト内で出品参加

2017年 浜松市鴨江アートセンターのレジデンスアーティストとして制作。公募キュレーターによる展示会「春の冷蔵庫まつり」開催

2018~2019年 パリ東京文化タンデム2018「アールブリュットジャポネⅡ」出展。パリ市立アル・サン・ピエール美術館にて

2020年 スウェーデン、フェンガースフォースにあるアートセンター“NOT QUITE”にて展示。「QUITE SMALL展」

2020~2021年 ベルギー、ブリュッセルにある美術館“Art et marges musee”にて同美術館収蔵品5点を展示。現地在住アーティストSamuel Trenquier氏プロデュース&コラボ

<出版物への掲載等>

* 日本文教出版発行小学校教科書「図画工作5・6上」コラム『つくる』に掲載

* Art et marges musee創立10周年記念アートブックに掲載

* Web美術手帖、櫛野展正連載「アウトサイドの隣人たち」掲載『冷蔵庫の扉の向こうに』

2018年度浜松市鴨江アートセンターアーティスト・イン・レジデンス展覧会「春の冷蔵庫まつり」
会期:2018年2月17日(土)~3月4日(日)
春の冷蔵庫まつり

  • 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、開催内容の変更、延期等の可能性があります。
  • 入場時の手のアルコール消毒、検温、マスクご持参の上の着用にご協力お願いいたします。
  • 会場内の写真が鴨江アートセンターのウェブサイトなどに掲載されることがあります。

イベント情報

開催日 -
開催時間 10:00~17:00(最終日は15:00まで)
会場 鴨江アートセンター 1階 104
主催 T’s work planning
協力 浜松市鴨江アートセンター(指定管理者:浜松創造都市協議会・東海ビル管理グループ)

プロフィール